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松岡正剛の千夜千冊・570夜

松岡正剛の千夜千冊・570夜
アルバート・アインシュタイン
『わが相対性理論』
この本にはアインシュタインのエレガントなセンスが行間に染み出していて、かつて陶然となった。とくに「空間は物質によって制約されている」というメッセージをストイックに、しかし断固たる口調で、ちょっとヒューモアを調味して記述している個所にさしかかるたび、陶然とした。
二人であれこれそのシナリオを練ったことがあるのだが、そのとき内山さんは「君はどうしてそんなにおもしろく相対性理論のことが考えられるの?」と聞かれた。正確ではないが、こんなふうに応えたのではないかとおもう。
 「アインシュタインがおもしろそうに考えたということばかりが気になってましたから」。










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