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1870年代にパリの仕立屋ナタン・ウィルデンスタインが始めた美術コレクションは、息子のジュルジュ、その孫のアレクというふうに代々継承されてきた。噂ではジョット、カラヴァッジョ(1497夜)、レンブラント(1255夜)、フェルメール、モネ、ゴッホらの作品が唸っているという。しかしその全貌はまったく公開されていない。1999年の当主の離婚訴訟のときその一部がリークされ、推定100億ドルに達していると推測された。
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世界中にアジール(asile)というものがあった。アジールは避難所であり隠れ家であり、またアジトであった。その歴史的意義はアーヴィング・ゴフマン(1317夜)の『アサイラム』にも、網野善彦(87夜)の『無縁・公界・楽』にも、また夏目琢史(1559夜)の『アジールの日本史』にも、言及されている。アジールは力を失った者や追われている者の“駆込み寺”だったのだ。
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