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キーツの『エンディミオン』に懸ける意志はただならない。友人の手紙には「この創作力というものは、誰にもあるというわけにはいかない。これを頼りにして僕はわずかな内容の物語をもとに4000行を書き、それを詩で充実させなければならない」と書いている。たいへんな気合だ。
たいへんな気合だが、第1巻を書き始めてみると何かが容易ではない。キーツは気分を変えるために、サザンプトンからソレント海峡をわたってワイト島に行くことにした。海からの鋭気をもらい、宿屋ではシェイクスピア(600夜)に行きつ戻りつして詩稿を重ねた。けれどもなぜだか、なかなか詩の埒があかない。あきらかに「負」が足りなかったのだ。
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2009年、ジェーン・カンピオンが監督した『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』という映画が封切られた。キーツとエンディミオンを重ねた映画だった。
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映画予告『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』
URL> https://www.youtube.com/embed/fAExjaMrC5Q