松岡正剛の千夜千冊・571夜
斎部広成
『古語拾遺』
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平城天皇が朝儀についての召問をし、これに応えて斎部広成(いむべのひろなり)が、忌部(いむべ)氏の歴史と職掌からその変遷を述べた。これが『古語拾遺』である。
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その内容がまことに興味深い。古語(フルコト=古言・古事)に綴られた祭祀にまつわる出来事を独自に解釈編集して、それらの出来事の起源は、いま申し述べるような忌部の一族に伝えられてきたことによってこそ訂正されるべきであると主張しているのだが、これが記紀(『古事記』と『日本書紀』)の叙述だけを読んでいた者には、しばしば衝撃を与えるものになっている。
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古語拾遺 Wikipedia> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/古語拾遺