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Macrobiotic Magazine「むすび」No.705

2018/06 Macrobiotic Magazine「むすび」No.705

 

今月のことば◎ 『自ら変えられること、変えられないこと』はたあきひろ


特集◎マクロビオティックのエビデンス

作田英成・蒲田リハビリテーション病院副院長に聞く

○「健康にいい」とは「老化を遅くする」

○理にかなっていた「穀物菜食」「一物全体」

・老化を早める動物性食品

・死亡率高い低炭水化物食

 ごはんなどの糖質を断つ代わりに肉や乳製品をいくらでも食べていいという糖質制限食は、死亡率が3割も上がってしまうのです。

 なお、「動物性たんぱく質」といっても、主に問題になるのは牛や豚といった家畜の赤身であり、魚介類や鶏肉(白身肉)はリスクを高めません。…魚介類に多いオメガ3脂肪酸は炎症を抑えます。

 高たんぱく質食が老化におよぼす影響が年齢により異なると考え、「肉は65歳までは少なく、65歳を超えたら多く摂るのがよい」と指摘します。

・食物繊維が老化を防ぐ

・果物より全粒穀物から摂取

・野菜の硝酸が血管を改善

 主にホウレンソウなどの葉野菜や大根から摂取される、硝酸(HNO3)という成分があります。硝酸は以前は有害と考えられていました。

 ところが近年、硝酸は体内で一酸化窒素(NO)に変換し、血管や心臓などに対して有益な効果があることがわかってきました。

 その一つは、血管の老化を抑えて機能を改善し、動脈硬化の予防や高血圧の治療に役立つというものです。

 二つ目は、運動のパフォーマンスや持久力の向上です。

 三つ目は、ミトコンドリアを多く含む褐色脂肪を刺激し、肥満対策(減量)に有望と考えられます。

褐色脂肪は、トウガラシのカプサイシン、緑茶中のエピガロカテキン、海藻中のフコサンチンによっても刺激されます。

・サプリは一物全体の対極

 「老化は精製穀物(白いご飯や白いパン)やシュガーなど不健康な炭水化物を多く摂ると早まり、全粒穀物や豆ナッツなど食物繊維に富む炭水化物を多く摂ると遅くなります。」「全粒穀物(玄米や全粒パンなど)を多く摂る者は死亡率が低いことがわかっています。」

 リンゴの皮は抗がん物質に富んでいるほか、サルコペニア予防作用のあるウルソリック酸という物質も含んでいます。リンゴも皮つきで食べる方がいいのです。

○ 「マクロビには強固な科学的エビデンス」

・死亡率低下に多くの根拠

・小食やプチ断食にも効果

・うつなど心の健康に影響

・老化や関連疾患の予防も


■滋味旬菜 2018/06

「夏に優しい食養料理」

・長寿黒豆 —黒豆と根菜を一緒にことこと時間をかけて — 

・小豆粥 — 一日と十五日は小豆を頂き、身体の内からすっきりと — 

・モニコド —食料調達が困難な昭和初期頃、うどんと小豆を利用して主食にもおやつにもなった一品 — 

・瓜類葛汁 —暑い季節には身体を冷やす働きのある瓜類を — 

・ごぼうこんにゃくピーマンのきんぴら — 厚い時季、子供には特に青味野菜をたっぷりと — 

・椿もち — 椿の時季には桜の葉の代わりに 椿の葉で包んで春の名残を楽しんで — 


■しんちゃんのよろず相談所・第30回 山村慎一郎

『幸福を呼び込む養生訓4』

ジョギングからインターバルウォーキングに変更

頑張りすぎない程度にスクワット

わたしの朝のご飯のメニューです

 朝ご飯は食べるようにしています。主に和食中心です。

ストレッチのあとは思考を深める時間


■マクロビオティックONEテーマ vol.30 岡部賢二

「色彩心理学と陰陽五行〜夏編」

初夏のデイゴやハイビスカスの赤

陰陽では赤色が一番陽性な色

赤には緑や黒を

梅干しや三年番茶 味噌、赤米も利用


■陰陽のメガネで解く四字熟語まんだら  波多野毅

「贈与経済」

世界に広がるカルマキッチン 恩返しではなく恩送り

見返りを求めない与え合い、助け合いの経済

もうひとつのお金の可能性