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Macrobiotic Magazine「むすび」No.716

2019/05 Macrobiotic Magazine「むすび」No.716


今月のことば◎ 『子どもたちが置かれている環境はどこも同じ 今だからこそ「食育」!』福田泰三


特集◎正食は宗教か?

『玄米食体験から民俗学研究へ』門田岳久・立教大学観光学部交流文化学科准教授インタビュー


島薗進氏の『<癒す知>の系譜 科学と宗教のはざま』をひもとく

・左玄の食養会と正食運動との違い

・科学的な「知」と宗教的な「信」と

〜もし正食のみを実践することで、あらゆる病気が完治できるとすれば、正食の「知」に疑いをはさむ人はいないでしょう。しかし、「正食で救われた」と喜ぶ人がいる反面、正食を実践しているのにもかかわらず改善に向かわないという人がいるのもやはり事実です。〜


■しんちゃんのよろず相談所・第41回 山村慎一郎

『ビューティーアップ講座7』

ローフード15年で体温34.5度

火を使って調理することで進化してきた人類

肉食過多の米国では体を冷やすものを推奨

加熱でも壊れにくいビタミンC

甘いものも冷えの原因に

舌に現れる体の冷えや瘀血

「何を食べたら温まるか?」より まず体を冷やすものを減らす

小豆などで快便にして 十分な運動で冷えを取る

 それでは、体のゴミはどうやって出せばいいのでしょうか?

 排便です。小豆を食べましょう。○ンコで○ンコ!(○にアかウを入れてみてね!)

 小豆はゴボウの2倍の食物繊維がある、強力なゴミ収集車なのです。小豆は、粒あんですよ。


■マクロビオティックONEテーマ vol.42 岡部賢二

「腸荒れはなぜ引き起こされるのか?③」

腸荒れを起こす悪玉菌 一方で大切な働きも

乳製品が苦手な日本人

グルテンフリー実践者 米国で700万人超

大腸に届くオリゴ糖がビフィズス菌増やす

食物繊維で腸を整える

 まずは、高脂肪・高タンパク・高糖分の欧米食から、低脂肪・低タンパク・高デンプン・高食物繊維である伝統的な和食に切り替えましょう。きっと腸内環境が喜ぶはずです。


■TAO(タオ)さんの素食・東洋医学紀行 in南台湾   波多野毅

東西の医学の融合を図る内科医

 漢方医学の原典「傷寒論」の著者であり「医聖」と呼ばれた張仲景(ちょうちゅうけい)。全身麻酔を創始した「外科医」の祖・華佗(かだ)。「本草綱目」の著者であり世界の博物学に影響を与えた李時珍(りじちん)。そして「千金要方」の著者であり「薬王」と呼ばれた孫思邈(そんしばく)。

孫思邈の影響を受けた貝原益軒

 貝原益軒の「養生訓」に「およそ医者になる者は、まず儒書を読み、その文章の意味がわかっているべきだ」とあるが、これは、孫思邈の「凡そ大医となるには先ず儒書に通ずべし。易知らざれば、以て医となるべからず」の言葉に触発された言葉である。

素食レストラン4店を紹介


■野菜&薬草でちょこっとセルフケア 龍頭佳世

(17) 枇杷 (ビワ) 

枇杷と琵琶の違いは?

粘膜組織の改善に

 生薬名「枇杷葉」(びわよう)、漢方薬では辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)の中にも配合され、膿性で粘りのある鼻汁が出たり、鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎の方に向いています(痰を潤して切れやすくしたりもします)。

ガムテでグルッ、ほっこり


■BOOK1 「宇宙の秩序」 モニコド文庫 斎藤武次

『宇宙の秩序 —自然・人間・精神・社会を貫く法則』桜沢如一著

米国で完成した対数スパイラル図

…桜沢が1961年、アメリカの旅路の途上で気づいたという大数スパイラルの図(増補版の裏表紙の内側、参照)でした。彼は当時を振り返って、感慨深げにこんな言葉を述べています。

「五十年も前には、これが私の頭の中ではマダこんとんとしていた。四十年位前にはソレが目を吹き出し、三十六年前に一応成長した。ソレから充実しはじめ、ツイニこの米国で完成した。」