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Macrobiotic Magazine「むすび」No.703

2018/04 Macrobiotic Magazine「むすび」No.703

 

今月のことば◎ 『自然との共生を説いた左玄の「入郷従郷」』岩佐勢市


特集◎食と健康の最新ブックガイド

○『土と内臓 微生物つくる世界』ディビッド・モントゴメリー+アン・ピグレー

 — 微生物研究が解き明かす身土不二 — 

大腸では、多糖類分解酵素をもった細菌が待ちかまえ、人間が消化できない複合糖質を発酵させて、短鎖脂肪酸をつくります。

 酪酸や酢酸、プロピオン酸などの短鎖脂肪酸は、大腸内壁の細胞のすき間を埋めるようにして、内毒素が血流に入って全身に炎症を起こすのを防ぐといった有用な作用をもちます。

「ヒトの消化管をひっくり返すと植物の根と同じ働き」


○『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』アランナ・コリン

 — 食物繊維で腸内細菌を健全に — 

「あなたはあなたの食べたものでできている」という格言は、正確にいえば「あなたはあなたの微生物の食べたものでできている」のです。


○『戦争がつくった現代の食卓 軍と加工食品の知られざる関係』アナスタシア・マークス・デ・サルセド

 — 加工食品の見方が変わる一冊 — 


○『がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事』神尾哲男

 — マクロビオティックを基に — 


○『残念和食にもワケがある 写真で見るニッポンの食卓の今』岩村暢子

 — 噛まないと食卓も変わる — 

 親たちも、味噌汁やスープなどの汁物ではなく、冷たい飲料を飲みながら食事をすることが多数を占めています。そうした「流し込み食べ」が、食卓から味噌汁を追放し、味の濃い外食や加工食品を好むことにもつながっているのです。

 さらに残念なのは、料理の伝承がほとんど行われていないという現実です。同居している母親と実の娘の間でさえそうであるばかりでなく…


■滋味旬菜 2018/04

「季節の野草・薬草マクロビオティック」

・野生三つ葉の混ぜご飯

 — 香り豊かな三つ葉と、水耕栽培の三つ葉の違いも感じましょう —

・薬草カナッペ

 — 自家製薬草もろみを使って — 

・小豆レンコン野草和え

 — シンプルな味付けで素材の美味しさと薬草のうまみを感じましょう — 

・桑の葉はさみ焼き

 — 桑の葉はお茶だけでなく美味しく食べられます — 

・赤紫蘇シャーベット

 — 美味しいお味の手作りシロップ — 



■しんちゃんのよろず相談所・第28回 山村慎一郎

『幸福を呼び込む養生訓2』

笑いは生まれながらの能力

笑いが免疫力をアップ 吉本新喜劇で効果を確認

笑顔は立派なお布施です

「笑いは心と脳の処方せん」

私は「幸福のかたまり」

笑いで難病を治したノーマン・カズンズ


■マクロビオティックONEテーマ vol.28 岡部賢二

「日本語がもたらす感性の力」

日本語は吐く息が中心になった言語

感性養う右脳を使って情緒豊かに

…日本語を話す時には左脳だけではなく、実は右脳も同時に使っているのです。なぜなら、西洋人が虫の声を雑音として聞くのに対して、日本人は虫の声を言葉として聞いていて、しかも、そこに移りゆく秋の寂しさや「もののあわれ」を感じとることができます。

 日本の伝統文化である俳句や和歌は、言葉を音楽として聞く右脳的な感性を育ててきました。 

以心伝心とおもてなしの心

外来語を同化する包容力と柔軟性


■陰陽のメガネで解く四字熟語まんだら  波多野毅

「食料支配」

巨大資本が国家議会に従属するのではなく、国家議会が巨大資本に隷属するというこの倒錯状態をプリンストン大学名誉教授シェルドン・ウォーリンは「反転した全体主義」と呼んでいる。