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Macrobiotic Magazine「むすび」No.720

2019/09 Macrobiotic Magazine「むすび」No.720


今月のことば◎「青汁と子育て」門田岳久


 特集◎食から考える健康と長寿


『玄米和食の給食で成果』松井直輝・学校法人泉新学園理事長

 松井さんによると、学校法人の幼稚園には栄養価基準がなく、給食の内容を自由に決めることができますが、保育園や認定こども園は栄養価値基準があります。

 「その中でも特にカルシウムが大変」ということで、簡単にカルシウム基準をクリアできる牛乳は飲ませたくなかったため、納豆などにイリコやシラスといった小魚を使うようにしました。

 逆に、牛乳や卵も使っていないので、アレルギー対応が楽になったと言います。すると「みんな同じものが食べられます」。


『幸せで楽しい人生を』三浦直樹・みうらクリニック院長

 マクロビオティックを実践している患者に接することも少なくありませんが、どんな食事でも自分のからだに合うかどうかを試して、次にそれを続けることで楽しいかどうかが問題と言います。

 「正しく生きようとか、こうあるべきとかと思ってストレスを感じるのなら、ちょっと考えた方がいいんじゃないかと。人生の目的は食べたいものを一生我慢することではないし、病気直しが人生の目的ではないので、病気があっても幸せだったら別にそれでいいと思いますし、楽しい人生をみんなで過ごしていけたらいいなと思います」と結びました。



■滋味旬菜 2019/09

「ふだんにも役たつ 心身をいたわるお手当て食」

・大根のゆず漬

・玄米味噌おじや

・りんごの葛煮

・ヤンノー


■しんちゃんのよろず相談所・第45回 山村慎一郎

『ビューティーアップ講座11』

「手足が湿っています」

ストレスが発汗を促進させる

甘い物やお酒は湿気をため

心が塞いでうつが増す

肺が働かなくなると腎に負担

 甘い物・お酒・果物などの糖質過剰は、心の安定を担うカルシウムやビタミンB群を多量に消費するので、気にしなくても良いことに悩まされ、必要以上にストレスを感じたり、不安感が増したりしますから。

甘い物、果物、お酒の頻度をしっかり決めて守る

 これら糖質は気を体外に出す働きがあります。気が抜ける、と言った方がわかりやすいでしょうか。 気が抜けると当然やる気がなくなります。体が重く感じたり、だるくなります。

 これは現代医療でも同じで、糖質が多すぎるとホルモンをコントロールしている脳下垂体などの働きが悪くなり、甲状腺が悪くなったり、胸腺や脾臓の働きに影響が出て、免疫が落ちてしまいます。

 また、生殖ホルモンバランスも崩れ、生理痛がひどくなったり、不妊の原因になったりする場合もあります。

気を補う食材

 赤米、玄米、麦、稗、餅米、山芋、サツマイモ、ジャガイモ、大豆、ギンナン、ナツメ、ニンニク、エシャロット、玉ねぎ、アサツキ、空豆、エンドウ豆、椎茸、舞茸、穴子、海老、アンコウ、アンチョビ、鰻、カツオ、マグロ、鰤、サザエ、タコなど。

発汗と排便を促す食材

 もししっかり汗をかいていないようなら、次の食材をお試しください。

  ウド、生姜、ネギ、ミョウガ。この中で圧倒的な効力を持つものは生姜です。

 体に溜まっている水分を出すには、

  大麦、鳩麦、小豆、黒豆、アスパラガス、エンドウ豆、キュウリ、金針菜、芹、白菜、ゼンマイ、大根、高菜、冬瓜、ナス、春雨、干瓢、わさび、アボカド、スモモ、アオザ、トウモロコシ。


■マクロビオティックONEテーマ vol.45 岡部賢二

「がんを作る食事① 脂肪の多い食べ物」

血液循環の改善ががん治療のカギに

牛肉よりも鶏肉や魚きのこなどと一緒に


■野菜&薬草でちょこっとセルフケア 龍頭佳世

(19) 番外編 野草の旅 IN ネパール